
この記事を読むべき人
・院試当日の雰囲気を知りたい人
試験開始
専門科目は400点満点で,試験時間は9:00~12:30の3時間半.長い.流体力学,材料力学,熱力学,制御工学の4問すべてを解く形式です.解けるところから落ち着いて解こうという意識で試験に臨みました.
試験スタート.まず流体を見ます.???3次元の基礎方程式を書いて,そこから条件を加えて偏微分方程式を解いて速度を求める問題.よくわからん.いや考えれば手は出そうだけど今やりたくはないな…ということで一旦パス.
熱力学.お,見たことある熱力学関係式の問題です.これはいけそう.ということで1問目を終わらせ,次の問題は…うげ,なんだこれ.統計力学っぽいことが書いてあります.パッと見難しそうですが,問題をよく読めばやることはわかりました.全微分を書いて~式変形して~マクスウェルの関係式使って~ということでどんどん進めていきます.これはほぼできたかな,ということで3問目.また熱力学関係式かい.今度は常磁性体を扱っています.でも複雑なことはやってないかな?途中まで解いて一旦寝かせておきます.熱力学はいい感触です.
次,材料力学を見ます.まずは片持はりの問題です.曲げ剛性を導出して,なんだ?平衡方程式を書けと.弾性力学触れといてよかったです.それで垂直応力の分布を出して,せん断応力を出して…1問目はできたっぽいです.2問目,座屈の問題です.まず曲げモーメントを求めて,一般解の式を出して,座屈荷重を出して…という流れでしたが,正直自信がないまま解きました.これも途中まで解いて次の問題に進みました.1つの問題に時間をかけるより,解けるものを確実に解くことが大事です.
最後の大問は制御工学です.まずは普通のステップ応答で,制御量の極限値と伝達関数を求めます.ここまではよさそう.次,伝達関数が複雑になり,閉ループ系の安定条件を求めます.そして根軌跡.わからん.パス.次はもっと複雑な制御.わからん.ということで半分弱しか解けず,流体に戻ります.
再び流体.1問目,2問目を解いて手が止まります.考えても進まなさそうだったので次の小問へ.容器にホースが刺さっていて,ホースの高さがどの位置なら水が流れ出すか,みたいな問題でした.よく覚えていませんがこれは解けた覚えがあります.最後の問題は,流体力学の基礎方程式系を用いて浮力を定量的に説明せよと.知らん.流体は諦めました.
残りの時間で材力,熱力の答えをとりあえず最後まで出し,試験が終わりました.
試験終了
感触的には
流体力学:3~4割
熱力学:8割
材料力学:6~7割
制御工学:4~5割
くらいでしょうか.事前に出していたTOEFLが80点ほどで,1日目もなんとか崩れなかったので,落ちることはないかな~という手応えでした.
お昼過ぎに終わって夜行バスまで時間があったので,大阪に行ってぶらぶらしました.そのあと温泉に行って,帰りました.とりあえず無事に終わってよかったです.京都最高でした.感謝.
合格発表
合格発表の日は不幸にもコロナにかかって寝込んでいました.合格自体はほぼ確信しましたが,番号を見つけて少しホッとしました.
得点開示は気づいたら期間が過ぎていたのでしていません.
京大は求められる学力の最低水準は高いですが,基礎が固まっていれば合格するのは難しくない試験だと思いました.
読んでくださりありがとうございました.